新生児の頭の匂いを用いたfMRI 測定

【日 時】2022年5月13日 から 5月14日
【場 所】浜松医科大学付属病院
【実験者】小早川祇園藍原上尾吉岡、鈴木、針山妹尾
新生児の匂いを用いたfMRI 測定
匂い送付用チューブを被験者の鼻元に固定している様子

浜松医科大学附属病院のfMRI を用いて、新生児の頭の匂いの調香品刺激時の脳活性測定を実施した。

20歳から60歳までの健康な男女13名の被験者に協力していただいた。今回の実験に使用した新生児の頭の匂いの調香品は、本プロジェクトで実施しているアンケート調査と同じ匂い成分構成と濃度を用いた。

今回の測定を解析すると、嗅覚情報経路上の梨状皮質と眼窩前頭皮質、また、報酬系に関係する尾状核と社会感情に関わるといわれる縁上回に活性が見られた。新生児の頭部の匂いが快い感情の“報酬”をもたらし母子間関係の醸成に寄与する可能性を示唆しているのかもしれない。

新生児の匂いを用いたfMRI 測定
【匂い送付装置】チューブを通して匂い付きの空気(※)をfMRI室内へ送る仕組み